未だに金曜日の仕事終わりは”ゴール感”があって、ついついお酒がすすんでしまいます。そして土曜日の朝を迎え、物凄い気だるさのなか「あー、今日も仕事かぁ」ということを毎週繰り返しています。
これって週休2日に慣れ切っていた後遺症なんでしょうが、昭和から平成へ変わった当時は当り前に週6日勤務していて、そのことに何の疑念も感じていなかったことに今では驚きです。
若い頃は仕事があろうがなかろうが、とにかく毎日遊んでいたので、「明日が休みだから」という概念が気薄だったのかもしれません。それゆえ休みが少なかったという記憶がありません。
貧乏でも楽しかったころ
ホテルでベルボーイとして働いているときに平成へ変わったのですが、時給は500円台でカツカツの暮らしでしたが、不思議と楽しかった記憶しかありません。
当り前に給料日前はお金がなくて、友人とスーパーで安い食パンを買い、それにマヨネーズをかけて数日間しのいでいました。たまに見かける”見切り品”のお惣菜なんかあると、それはもうご馳走でした。
ホテルでボーイをやっていると意外とバカにならない収入があって、一部のお客さんですが「チップ」をくれる方がいました。
日本で「チップ」という習慣はないのですが、くれる方はいるんです。多い月には10万円くらいにもなりました。
一応「いえ、頂かないことになっておりますので・・・」とは言いますが、お客様が「いえ、受け取ってください」と言われると、それ以上は無駄な抵抗などせず、有難く頂いておりました。
今思えばその時どんな顔をして受け取っていたのか、一抹の不安はありますが、貧乏時代の良い思い出です。あのお客様たちは今どうしているのか・・・。
良いことかどうかは分かりませんが、そんな時代を思うと今の暮らしもそう悪いものではないと思えます。
「あの頃を思えば」なんていう思考が、もうすでに年寄なのかもしれません。ただ、よくいる老害のように「昔はこうだったんだ!」なんて他人に強制したりしませんし、あくまで心の中の思いです。
時代は変わっていきますし、年齢は関係なく時代に合わせて生きています。今日もお昼までお仕事頑張ってきます。
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