AIとまではいかなくとも、仕事上パソコンを使うのは当たり前の世の中になりました。ところが便利になったための副作用があり、ソフト任せにしていると知識を覚えられなかったりします。
昨日そのような事例がありました。
「年末調整」の提出書類
普通に会社勤めをしていると、12月に年末調整で「おっ、税金が戻ってる」くらいの感覚でしょう。
雇用主たる会社が勤務している従業員の正確な年税額を計算し、今まで控除してきた源泉所得税額を差額を調整するのが「年末調整」です・。
従業員にとってはそこで終わりなのですが、会社は翌年1月末までに税務署や、従業員の住む市町村へ報告を提出します。
昨日、別部署の事務さんから「税務署提出用の源泉徴収票の金額が合わない」と相談されました。
税務署には全員を報告するわけではなく、年末調整をした人であれば「500万円以上支払ったもの」や「150万円以上支払った役員」などがあり、その他「退職者」「ダブルワーク(乙欄)」などでそれぞれ提出範囲が決まっています。
結論から言うと、見落としが1件と「給与計算ソフト」への登録ミスが1件あり、それで解決したのですが、ソフトに頼り過ぎたが故の「落とし穴」です。
「給与計算ソフトは正しい」という思い込み
そのソフトは「給与奉行」「法定調書奉行」ですが、去年から導入し今回の年末調整が「初陣」みたいなものです。
実は導入部の設定にミスがあり、役職登録の際に「役員か役員以外か」という部分が間違っていました。
本来「役員」であるべきところが「役員以外」になっていたので、その人の分が150万円以上500万円未満の範囲であったため、「給与奉行」はその人を「提出不要」と判断していたのです。
ところが事務さんは「この人は取締役※※にしているから提出範囲に入っている」と思い込んでいて、何回見直しても分からなかったのです。
昔の「手計算&手書き」の時ではなかった事例でしょうが、こんなこともあるんですね。機械も人間が正しく設定してあげないと正しく稼働しないのです。
解決してちょっと尊敬されるわ感謝されるわで、内心気分が良かったのですが、便利なものも使い方を誤るとポテンシャルを発揮できません。
自動車の自動運転をはじめ、これからAIやそれに類するもの活動範囲が広がってきますが、個人的には「最後のキーは人間」であって欲しいものだと思います。
今日は週の中間点ですが、天気もどんより心もどんよりです。昨日寝る前にちょっとだけゲームをしたのが失敗だったのか、少しばかり眠たいです。
でも気合を入れて頑張ります。良い一日でありますように。
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