今朝もなかなかの寒さで(冷え込みと言うほどではない)、ついにストーブを30分ほどですが点火してしまいました。一度暖をとってしまうと後戻り出来ない可能性は重々承知してるのですが、引っ越してきて初のストーブ点火を「試験でもあるしね」という、心の中の言い訳でやってしまいました。
明日の朝はもっと気温が下がるようなので、きっと明日の朝もストーブを使ってしまうでしょう。
しかし久しぶりの灯油ストーブなので、ちょっと灯油の価格を調べてみたら高いですね。ホントに。こんなことを言ったら感覚が古すぎてバカにされるのでしょうが、今から30年くらい前ですが、家賃17,000円で共同玄関・共同トイレ・風呂無しという、けっこう攻めたアパートに住んでいたことがありました。
あのころ上にヤカンを乗せてお湯を沸かせるような、それこそ昭和仕様のストーブを使っていて、灯油も歩いて7~8分ほどのガソリンスタンドまで買いに行ってました。
その当時の記憶では1缶(18L)で600円位だったはずです。つまり1L=33円位です。それが最新の灯油価格は93円(札幌の平均値)と、あの昭和の終わりのころの3倍近いのです。
その間に所得が3倍近くにはなっていないので、北海道の庶民の暮らしは昭和時代より後退しているのではないでしょうか?まあこれは極端な意見かもしれませんが、バブルが弾けて以降は確実に可処分所得が減っています。
それがあまり表面化しなかった一つの理由がデフレだったわけで、世の中昔より良いサービスを、昔より安い価格で享受できるようになっていたわけです。結果そのサービスを提供するため企業は給与の伸びを抑え、さらに安いサービスを提供しないと消費者が反応しないという悪循環です。
このままだと夢がない。
私自身いい歳なので当たり前なのですが、世の中に出て働き始めた当初は戦前生まれの方も普通に現役で、今思うと面白い話がたくさんありました。
とくに戦後の復興や、高度経済成長期の給与の上がり方などは今では想像が出来ないほどです。それは日本の国際的な地位の向上もあったのでしょうが、初任給が10年ほどの間に10倍になるって考えられないですよね、今じゃ。
あと印象深いのは、その世代の方々が皆言うのですが「自動車なんて一生買えないと思っていた」と、それに必ずセットで「月賦(今でいうローン)に手を出したら終わり」という言葉です。
これって国民性と言ったらそれまでなのですが、ある意味日本の個人消費が伸び悩む根幹の一つなのかもしれません。だって未だに日本におけるクレジットカード決済の手数料(店の負担)が高い理由が、欧米と違い日本人の多くはカード決済で1回払いを選択するので、カード会社は分割手数料などの収入が上がらず、結果的に店舗から搾取する手数料で儲けなければならないそうです。
いったい何を言っているんだ俺・・・・。こんな事より、なんとか灯油が安くなるように中東情勢が安定してほしいと願う無職の中年でした。
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