引っ越しという作業は結構な労力を要するうえ、久しぶりに見る思い出の品との再会というノスタルジックな経験が出来るものです。
本当は同じ場所でずーっと住んでいられれば良いのですが、いろんな事情で引っ越しを余儀なくされることがあるんですね。過去を振り返ってみると今回の引っ越しは6回目になると思うのですが、住まいを変えるという状況は前向きにせよ、後ろ向きにせよ人生の転機であり、いろいろ感慨深いです。
進学にせよ就職にせよ、恐らく大多数の人の最初の引っ越しは「実家から出る」ということだと思います。私もそうでしたが、実家を出て新生活を送るということはそれだけで嬉しさ満開なわけで、もう新居での妄想だけで何杯でもご飯が食える感じでした。
ただ実際一人暮らしを始めてみると思ったほど(妄想の中で)友人たちが訪ねてくるわけでもなく、思ったほどロマンスが捗るわけでもなく、油断しているとただの寝床に成り下がってしまうんですね。
まだ若いうちは睡魔にも強く、家にいても色々な活動が出来るのですが、30代も後半になってくると「寝床化」不可避です。最近はそこまで露骨というかそんな演出は無いのですが、私が若かったころはバブル期真っ最中で、テレビでドラマを見るとそりゃーお洒落なマンションで優雅な遊びをしている光景が普通のこととして放送されており、勢いそんな暮らしを目指す若者が多かったのも無理がありません。
今の引っ越しも自分ひとりだけのことなら何も悩むこともなく、極端な話「車中生活」でもやっていけるかなと思いますが、妻がいる以上そんな無責任な選択が出来るわけもなく、悩ましい日々を過ごしています。
くだらない話ですが、最近「老後2,000万円が必要」というネタで糞の役にも立たない野党の皆さんが騒いでいますが、実際は老後のお金より今のお金が死活問題なのであり、野党だけでなく与党の皆さんも真剣に考えて欲しいものです。
ところで今の状況ですが、住んでいるマンションが売れたら引っ越し先を探すという感じなのですが、正直いつ売れるのかも分からず、その時にどんな引っ越し先があるのかも未確定なので正直不安はあります。ただ人生って壮大なRPGだと思うと、今考えられる最善の選択をしていかねばならないのだと、ある意味達観した心境でいております。
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