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「スープカレー」という料理と私

札幌が発祥の地とされる「スープカレー」という料理なのですが、私の中では何かを食するというときに全く選択肢の中に入らず、むしろ苦手なものに分類される料理でした。

それと言うのも「スープカレー」と初めて向き合った時の記憶が大きく影響していて、もう18年くらい前だったと思うのですが豊平の国道36号線沿いに「棗や」という一見お洒落なバーみたいなお店があり、当時そんなお店が大好きで開拓活動にいそしんでいた私は意気揚々と「棗や」へ入店しました。

お店に入りメニューを見てそこがスープカレーのお店だと気づいたのですが、入った以上注文せねばと思いビール・ナッツ・スープカレーを頼みました。そこで完全に自分が悪いというかバカだったのですが、初めてのスープカレーだったにもかかわらず見栄から辛めのスープカレーを注文してしまい、当然のように撃沈しました。

その時から十数年間、外食するときに「スープカレー」という単語が浮かぶこともなく生きてきたのですが、そんな生活に変化が起こったのは妻と結婚してからです。

そう、妻がスープカレーを好きだったのです。

その時から妻と外食をするときには度々「スープカレー」というワードが登場し、遂に再びスープカレーと向き合うときがきました。その時訪れたお店が「カレーのふらのや札幌」で、こじんまりとしたお店なのですがオープン時間前からお客さんが並んでいるその様子から人気店だということは分かりました。

定番系の骨付きチキンのスープカレーを辛さ控え目(←ここがポイント)で注文し、十数年ぶりに頂いてみました。普通においしく完食いたしました。結局のところ食べたことはあったにせよ、ほぼ食わず嫌いだったわけです。ただ“カレー”というワードと結びつけようとするとどうしても直結しなかった私を、大げさに言うと救ってくれたのは「スープカレーはカレーと別のものだと思ったほうがいいよ」という妻の言葉でした。

そう言われると妙に納得でき、自分の中でも「スープカレー」という料理の立ち位置が確立しました。それに何より嬉しいことはこれで一つ夫婦が一緒に美味しく食べられるものが増えたことでしょうか。食というのは人生の中でも大きなウェイトを占めるものですし、好きな食べ物を夫なり妻なりに配慮して我慢するということはストレスにもなるでしょうから、本当に良かったと思います。

まだまだスープカレーに関しては素人の私なのですが、日曜日に「べす」というスープカレー屋さんへ夫婦で行ってまいりました。

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べす

当然のように妻のチョイスで訪れたのですが、ここも評判のお店のようでオープン前に一番乗りで到着し待っていると、その後続々とお客さんがやってきました。

外観はそっけない感じなのですが店内は完全に“アジアン”でして、店内に香るカレーのにおいと相まって期待が高まります。

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「べす」さんメニュー

今回私が注文したのは「フィッシュフライ&焼きチーズカリー」で妻は「チキン野菜カリー」です。注文するときふと「フィッシュフライをスープにぶち込んで出てくるのだろうか?」と思ったのですが、店員さんからフライをスープカレーに入れるかライスに乗せるかを確認され迷わずライスの上にしたのですが、スープに入れたらどうなるんでしょうか?

少し待っているとお目当てのスープカレーがテーブルに運ばれてきました。

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Fフライ&焼きチーズ

一口食べての第一印象は「今まで食べたスープカレーの中で一番スープ」で、ほんとシャバシャバなんですね。辛みは2番(16段階あるなかで下から5番目)でしたがそれでもピリッとします。ライスに乗ったフィッシュフライも揚げたて熱々でスープカレーとの相性もGOODでした。

スープカレーを頂くと毎回思うのですが、最初運ばれてきて見た感じには余裕で完食できると思って食べていくと意外と満腹になってしまいます。これって具沢山なスープカレーならではのことなのか、うっかりライスを大盛なんかにすると大変な目にあってしまいます。

まだまだ「スープカレー」という料理を論評できるほどの経験が無いため、「べす」さん美味しかったですとしか言えないのですが、今後もスープカレー好きの妻と一緒にいろんなお店にお邪魔したいと思います。
 

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