いやはや暑い。湿度は低いながらも30度を軽く超える炎天下はちょっと歩くと汗が噴き出てきます。もともと汗っかきなうえ年齢的に体力を消耗しやすいので、可能な限りゆっくりと歩を進めていきました。
「なると・本店」を出て小樽駅前の通りを港に向けて下っていきました。小樽運河まであと一歩のところで国鉄・手宮線跡に巡り合いました。
なんと北海道最古の鉄道路線なんですね。私は函館市の出身で、函館も北海道の中では早くから開け一時は大いに栄えていた街なのですが、ここ小樽もこの手宮線跡だけにとどまらず多くの歴史的な建物が現存し、かつての栄華の後をノスタルジックに感じることができます。
函館もそうですし小樽も時代の変遷とともに経済活動の中心からずれていき、だんだんと衰退していく様は寂しさを感じてしまます。
そこから少し歩くと小樽運河に到着です。当然なのですがもう運河として機能しているわけではなく、完全に観光スポットとして存在しています。
ここでも海があり、そして古くて重厚な倉庫など故郷函館との共通点を意識しながらぶらり歩きました。しかし感傷にふけっていても暑いの暑い。ホントにこまめな水分補給は欠かせません。
運河のはじに着くと最初に歩いた賑やかな場所のスタートです。もうお腹は満たされているので通りがかりに漂ってくる美味しそうな香りも気にすることなく歩を進めていきました。通りの細かいところまで観察すると結構こじんまりとして、なおかつそそられるような屋台的なお店があるんですね。真昼間だったから開いていないお店が多かったのですが、夕刻あたりから繰り出すことが出来たら何件かはしごして楽しむこともできそうです。
我が家のプチ観光はドライブがてら行くことが多く、結果としてお酒を飲むことが出来ないのが残念なのですが、例えば小樽の場合は札幌から電車で行っても近いので今度は是非“飲める観光”をしたいと思っております。
来た道を戻りながらお箸屋さんで夫婦の新しいお箸を購入し、そこでふと思い出したのが日本酒を冷で飲むときの「ぐい吞み」が家にないということで、何件かガラス細工のお店を巡り、最終的には北一硝子アウトレットへ寄り「ぐい吞み」を一つ購入しました。
アウトレットって今は一般的になったというか、訳あり品じゃないものが売っていて普通に買い物に行きますが、この北一硝子のアウトレットは一昔前の「ちょっとスジが入ってる」や「試作品」が並んでおり、なんか懐かしい感じがします。
そこから北菓楼のシフォンケーキを買いようやくスタート地点の駐車場に到着です。ちなみに今回利用した駐車場は60分300円という良心的な利用料ですが、このあたりは駐車料の差が大きくて、高いところだと3倍くらいします。立地も違うのでしょうが、訪れる際は少し気にかけたほうが良いかもしれません。
駐車場から車を走らせ向かったのが「小樽ミルクプラント」というソフトクリームのお店で、なんか「なると」といい数年前にテレビで見た「みなさんのおかげでした」のあとを辿ってるような感じですが、この炎天下でいよいよ待望の“冷たいもの”です。
車を走らせてと書きましたが、小樽の街ってこじんまりとしているのでほんの数分で「小樽ミルクプラント」に到着しました。
暑さの厳しい日曜日の昼間でしたので結構混んでいて、お店前の道路にも路駐の車が溢れていました。ただ混んでいて並んでいてもそこはソフトクリームなので、さくさくと順番は進んで行きすぐに念願の“冷たいもの”をゲットできました。
レギュラーサイズで260円。お安いですよね。このお店ではサイズが4種類あって、一番大きいNYジャンボは摩天楼級のでかさです。たぶんこの日のような暑さの中では食べてる途中で崩れ落ちてしまうのではないでしょうか。
暑い日に冷たいものを満喫し「小樽ミルクプラント」を出発。楽しい時間は本当にあっという間に過ぎてしまうものなんですね。毎週日曜日になるとサザエさんを見る前から憂鬱な気持ちになってしまいます。
国道5号線を札幌に向け走り、これもあらかじめ寄ってみようと夫婦で話し合っていた銭函の「しろくまコーヒー」https://www.facebook.com/shirokumacoffee/へ行ってみました。JR銭函駅の正面にあるのですが、予想通りと言うか駐車場は満車で周辺に駐車できそうな場所もなく、即断で今回の訪問は諦めました。
このあとは“あるお豆腐屋さん”でお豆腐と厚揚げを購入し、どんぐりでパンを買ってから帰宅しましたが、たった半日とはいえ夫婦仲良くプチ観光を楽しむことが出来て充実した休日でした。二人で小樽に行くのは初めてではないのですが、どこへ行ってもその時間は新鮮な気持ちになれるし、ちょっと環境を変えるだけで絆は深まるような気がするのですが・・・どうですかね?
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